

子どもと大人の矯正治療の違いを歯科医師が解説
「矯正治療は子どものうちに始めたほうがいい?」
「大人になってから矯正しても遅くない?」
矯正相談の中で、年齢に関する質問は非常に多く寄せられます。
特に、お子さんをお持ちの保護者の方と、大人になってから歯並びを気にされる方では、不安や疑問のポイントも異なります。
この記事では、
矯正治療は何歳から始めるのがベストなのか
子どもの矯正と大人の矯正は何が違うのか
について、歯科医師の立場から分かりやすく解説します。
矯正治療に「何歳から」という決まりはある?
結論から言うと、
矯正治療は年齢によって「できない」ということはありません。
ただし、
- 成長を利用できる「子どもの矯正」
- 歯を動かすことが中心になる「大人の矯正」
では、治療の目的やアプローチが異なります。
そのため、「ベストな開始時期」は年齢によって変わる、というのが正確な答えです。
子どもの矯正治療は何歳から始める?
一般的に、6〜9歳頃が一つの目安とされています。
この時期は「乳歯と永久歯が混在する時期(混合歯列期)」で、顎の成長が活発です。
子どもの矯正(Ⅰ期治療)の目的
- 顎の成長バランスを整える
- 歯が並ぶスペースを確保する
- 歯並びが原因で骨がずれてしまうのを防ぐ
- 悪い癖や口呼吸などの改善
この時期の矯正は、歯を並べること自体が目的ではありません。
「将来、きれいに歯が並びやすい環境を作る」ことが最大の目的です。
子どもの矯正を早く始めるメリット
- 顎の成長を利用できる
- 将来的に本格矯正が不要になる場合がある
- 抜歯を回避できる可能性が高まる
- 口元のバランスが整いやすい
一方で、すべてのお子さんがすぐに矯正を始める必要があるわけではありません。
定期的なチェックを行い、「必要なタイミングを見極めること」が重要です。
大人の矯正治療は遅い?
「もう大人だから遅いのでは?」
と不安に思われる方も多いですが、大人になってからでも矯正治療は十分可能です。
近年は、マウスピース矯正など、
見た目や生活への影響を抑えた矯正治療が普及し、大人の矯正希望者は増えています。
大人の矯正治療の特徴
- 顎の成長は終了している
- 歯を動かすことで歯並びを整える
- 見た目・噛み合わせ・清掃性の改善が主な目的
年齢そのものよりも重要なのは、
歯や歯周組織が健康な状態かどうかです。
大人の矯正治療のメリット
- 見た目の改善による自信向上
- 歯磨きがしやすくなり、虫歯・歯周病予防につながる
- 噛み合わせが改善し、将来の歯の負担を減らせる
「今さら矯正しても…」と悩まれている方こそ、一度相談される価値があります。
子どもと大人の矯正治療の違いまとめ
| 項目 | 子どもの矯正 | 大人の矯正 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 成長誘導・土台作り | 歯並び・噛み合わせ改善 |
| 開始時期 | 5~7歳頃が目安 | 何歳からでも可能 |
| 特徴 | 顎の成長を利用 | 歯の移動が中心 |
| 装置 | 取り外し式が多い | マウスピース・ワイヤー |
矯正治療で一番大切なのは「開始時期」より「診断」
矯正治療は、
「何歳だから始める」「何歳だから遅い」
という単純なものではありません。
- 歯並び
- 噛み合わせ
- 顎の成長
- 生活習慣
これらを総合的に診断し、その人に合ったタイミングと方法を選ぶことが何より大切です。
大橋駅前アロハ歯科の矯正相談について
大橋駅前アロハ歯科 小児・矯正歯科クリニックでは、
小児矯正・成人矯正のどちらにも対応しています。
「今すぐ治療が必要か」
「経過観察でよいのか」
「どんな矯正方法が合っているのか」
専門的な視点で丁寧にご説明しますので、
年齢を理由に迷っている方も、まずはお気軽にご相談ください。

この記事の監修|歯学博士・矯正認定医
大多和 奈央子(医療法人ハレクラニ )


















